2021年5月6日

うねこ流CMについての解説

私がモーション担当!

皆さんこんにちは!!
WiLL PLANT制作スタッフの采女(うねめ)です。

今回は私がモーションを担当した
道内CMの制作過程についてお話していきたいと思います~

1.CMが出来るまで

そもそもCMってどういう流れで作られるの?

動画ってどういう流れで作られるの?という疑問に思う方も沢山いらっしゃると思うので、説明していきたいなと思います~!

WiLL PLANTの基本的な動画を制作する流れとしては
打ち合わせ → 絵コンテ → デザイン起こし → bgm決め → モーションづけ → SE付け → 納品 
となっています。各セクションの合間にクライアント様への確認を行いながら、制作を進めています。

2. 実際にどう作ったか

今回使用したのがAdobeのIllustrator、After effects、Premiere Proの3つのソフトです。

基本的な使い分けとしては
● Illustrator → 動画で使用する為のパーツづくり(デザイン起こし)
● After effects → モーションづけ
● Premiere Pro → bgmやSEづけ、納品用の書き出し

となっています。これらを踏まえて早速見ていきましょう~!

打ち合わせと絵コンテ

営業担当がクライアント様と打ち合わせを行います。

「誰に、何を伝えたいのか」という“映像の目的”をベースにヒアリングから始まり、クライント様の傾向などを伺います。

今回のCMに関してはコロナ禍ということもあり、関東の名店が通信販売で北海道の人たちにぜひ商品を知らせたい…!というのが一番の目的でした。

崎陽軒様は、老舗であることと、シウマイの歴史が伺えるモノ。

山田うどん様は寛容な考え方から、色もナレーションも派手に!というご意向でしたので静止画でも動きのあるものを社内の絵コンテ担当の方へオーダー致しました。

デザイン起こし

ここで言う“デザイン起こし”というのは、後ほど紹介する“モーションづけ”の作業をする際に必要なパーツをデジタルで作ってもらう事を指します。

各シーンの静止画作り(グラフィック作り)とでも言いましょうか…。

ここの作業は事前の“絵コンテ”がどこまで描かれているかによって作業量が大きく変わってきます。

今回の山田うどんのように配色やあしらい(矢印や線など)が細かく描かれたモノをIllustratorへ起こす際にはフォントの設定や文字の位置の整頓などで完了しますが、反対に崎陽軒のようにあしらいが特にない場合には、配色からあしらいまで組む事になります。

bgm決め

デザインに合うbgmをいくつか選曲して、そこから曲調に合わせてどんな動きをつけるかを考えます。

モーショングラフィックスを作る上で思うのは「動かせばいい」というわけではないという事です。

組まれた“デザイン”があって、そこに合った“音楽や効果音”があって、“動き”が加わる事によって初めてモーショングラフィックスの効果が出てくるのだと思っています。

さらにここに、「どういう人が見るからこういう動きにしよう」という事まで考えれたら良いですね。
…この一文は自分に向けています、頑張ろう、、

なんて真面目に言ってしまいましたが(笑)
曲のテンポや雰囲気に合わせて、組まれたデザインが動いていると見ていて気持ちがいいですよねっていう事ですね。

(まあ、私は動かすのが大好きなのでゴリゴリやってしまいますが…バランス良く出来るように日々精進します…)

これが例えばインタビュー動画だとしたら、あくまで聞きたいのは喋っている人の声なので動画の編集を終えてから雰囲気に合わせてbgmを選ぶ方が効率がいいと思っています。

モーションづけ

“モーションづけ”とは、静止している画像やテキストをアニメーションさせる作業になります。
百聞は一見にしかず…と言うので、動画を用意してみました(・∀・)

CMの場合は尺が15秒または30秒と限られた秒数の中で沢山の情報量を伝えなければならないので
組んでもらったデザインをどれくらいのスピード感で、どのように動かすのか。
どのように場面転換をしたら飽きを感じずに見られるかを考えながら作っています。

今回の動画で動かした部分の一部を紹介させて頂きたいと思います。

『山田うどん食堂 -15秒CM-』

勢いをころさないために、動画の画の切り替わりをカメラワークを駆使して一連の流れにするように制作致しました。
色々なやり方があると思うのですが、今回は一例を紹介したいと思います。

シーン1とシーン2はコンポジションを別々にしてアニメーションを作っています。
各シーンの動きが細かいので、レイヤーがごちゃごちゃしない為にも分けて作業した方が個人的には作業しやすかったです。

このシーン1とシーン2を大きな枠へ1つにまとめたコンポジションを新たに作ります。
シーン1からシーン2へのカメラ移動をしたいので、通常よりも大きめのコンポジションを作って広い空間を用意します。

先程作ったシーン1とシーン2をまとめたコンポジションを、新しく作った規定サイズ(1920×1080)のコンポジションに持っていきます。
そうしてやっとカメラの動きをつけていく事になります。
これで勢いをころさずに、一連の流れとして展開する事ができました。

『崎陽軒 -15秒CM-』

中華料理って出てくる時に「シャァァ~~ン」みたいなドラの音が鳴るイメージがありますよね。
その音をイメージし、After effectsのマスクという機能を使って、ロゴの中心からじんわり広がるように動きをつけました。

上の動画に出てきたぐにゃぐにゃしている線がマスクのパスになります。なぜぐにゃぐにゃさせているのか。
理由は「ロゴを均等に広がらないようにする為」です。

イメージ的には筆から水分を多く含んだ墨や絵の具を落として、紙にじわじわ広げていく感じですかね…。説明が難しい…。
崎陽軒のロゴを調べた時に“中国の歴史”っていうワードを見て“筆”とか“古い紙”とか“巻物”みたいなのが浮かんだので、広がる動きを均等にしないようにしてみよう!と思って制作しました。

それだけだと寂しいので、ロゴにいる龍に少しだけ動きをつけてみました。

更に勢いをつけて臨場感を持たせる為に、カメラの位置を操作して画面に動きを追加しております。

SEづけ

動画にさらに色をつける為にSEづけ(効果音づけ)の作業を行います。
効果音ってそんなに重要…?と思われる方も多いと思いますが、重要なんです!!

わかりやすい例で言うと“映画”なんかは沢山のSEで溢れていますよね。
戦闘シーンでの打撃音や、人混みのシーンでの雑踏の音などなど。
音がより映像の印象をダイレクトに伝えると言っても過言ではないと思っています。

例えば魔法を使うシーンで、杖を振った時に魔法っぽい音ががあるのとないのとでは印象が全く違いますよね。

そのように動きに対してマッチしたSEを選び、時には何種類かのSEを重ねて1つの音を作ったりして
より映像が情報として入っていきやすいように工夫して作っています。

3.出来上がった映像

様々な工程を経て出来上がったのがこちらの動画になります、御覧ください。

基本的に記事で紹介した順番で制作していますが、今回の動画に関してはちょっとイレギュラーで
モーションづけ → bgmづけ&SEづけ の順番に入れ替わっています。(まさかの落ちでスミマセン)
こちらの音関係に関しては、音響のプロにお任せして味付けして頂いております。

4.おまけ

見返したら意外と長文になってしまっていましたが…いかがでしたか?
デザインやってるよ、自分も動画を作っているよという方はもちろん、
あまり馴染みのない方でも「動画って色々な工程を経て作られているんだなぁ」という事がわかっていただけたら嬉しいです。

WiLL PLANTではご紹介したような“モーショングラフィックス”を用いた動画制作はもちろん、
実写のインタビュー動画やWEBサイトに使われるような動画制作も得意としております。

気になってみた方、なにこれ面白そうと思った方、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください。

(こちらのCM案件、実は同時期スタートで同時期締め切りだったので
作業中こんがらがる事もあって大変でした…もっと上手く管理できるクリエイターになりたいなと思いますφ(..))
(とっても真面目に書きました)

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